私の術式説明


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皮膚・皮下組織と乳腺組織をあんぱんに例えて説明します。
皮膚・皮下組織=あんぱんの皮、乳腺=あんこです。

乳がんは、乳腺組織から発生します。
すなわち、あんパンの『あんこ』の一部分がカビちゃった訳です。
カビちゃった部分をほっとくと、当然カビはどんどん広がってしまいますので
カビた部分の範囲が狭ければ部分切除、この範囲が広かったり多発してれば全部取る必要があります。

そして、部分切除に止めた場合は、残りの『あんこ』からまたカビが発生すると困るので
術後に防腐剤(=放射線) をふりかけておきます。

部分切除の場合は、このふりかけ作業がセットになります。
なぜなら stage II 以下に限り、部分切除後に防腐剤をまくことで、全切除と治療成績が同じになるからです。
換言すれば、ふりかけをかけなければ、治療成績は同じになりません。

部分切除の場合は、カビの取り残しが1-2割程度起こります。
全部取っても取り残し率 0 にはなりませんが、この割合が更に下がるのは当たり前です。
しかし取り残しがあっても、防腐剤を多めにまいとけば、再発率が同程度にまで下がります。

この部分切除と全切除の手術費用は同じです。
入院期間もほぼ同じです。
ですから防腐剤をまく作業(月⇒金の5週間)の代金(3割負担で約10万)が余分にかかります。

乳房の喪失を全く気にされないのであれば、全切除の方が安くすみます。
乳房の喪失が気になる方は、全切除した後に、人工の『あんこ』をあてがい(乳房再建し)ます。

人工の『あんこ』をあてがうには費用がかかりますが、同時進行させることで費用を削減できます。
一方、部分切除して、その後に防腐剤をまいても、乳房の形が綺麗なら部分切除は最高です。

どっちもメリット・デメリットがあります。
こんな説明でどうでしょうか・・・