乳がん診療日記

乳癌治療は、分子標的治療や免役チェックポイント阻害剤などの開発が進んでおり
以前とは比べ物にならないぐらい治療成績が向上しています。

乳癌治療の未来像はどのようになっていくのでしょうか。
例えば採血で『超』早期発見するための リキッドバイオプシー に力を注ぐべきなのか
そして乳癌に罹患した場合は、侵襲の少ない『切らない治療』 例えば放射線治療がメジャーになるのか
もしくは、リスク軽減のために 予防的乳腺全摘 ± 再建 を推し進めるべきなのか

私の予想では、両極端になるのではないかと思っています。
『超』早期で発見して『切らない』治療
早期ではない場合は、乳腺全摘 ± 再建 + 『超絶』術後補助療法(分子標的治療や免役チェックポイント阻害剤)
乳癌に罹患する前に、予防的切除
で根治を目指す。

どちらの場合においても、重要なのは、外科的治療ではなく、診断学や内科的治療です。
20年後は、外科医など化石状態でしょう。

しかし、こうなってくると、診断・治療は『人』からコンピューターに取って代わります。
システムや治療薬を開発するのは、多分『人』ですが、解析するのはコンピューターです。

その解析した結果の意味は、さすがに素人には理解できないでしょうから
その結果を伝えるのが、多分『人』= 医師・・・ですが。

だから、医師という仕事は、システムや結果を上手に伝える、営業的要素が求められるのではないかと思います。
営業的な部分が向上することは、いいことだけど・・・
それは、いわゆる現代型の医師じゃなくてもいいように思います。

医師に何が求められるのでしょうか?
システムを開発する『超絶』した頭脳か
営業トークに長けた話術か
それとも、宗教的というか哲学的な価値観か

どんな時代になっても、人が人を好きになるのと一緒のように
医業も、人が人を癒す空間であって欲しいと切に願います。

なんかよう分からんけど、今日はこんなセンチメンタルなお話でした。

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