インプラント乳房再建

乳房変形を来たさない乳がん治療

 検診技術の進歩によって、かなり早期の段階で乳がんが見つかるケースが多くなってきました。そのため、乳房温存手術によって乳房変形を来たすことなく乳がんを治せる症例も多く存在します。しかしながら “温存” という言葉のポジティブなイメージによって、著しい乳房変形を来たすであろう症例にも、乳房温存手術が選択されてしまう事も多く存在します。
シリコンを用いた乳房再建が保険適用になったため、乳がん術式の選択肢が格段に増えました。術後に著しい乳房変形が予想される症例には、術前の段階から乳房再建を見越した治療戦略を立てることが重要です。

乳房再建の方法

 乳房切除術と同時に乳房再建行う場合は一次一期再建、乳房切除後ある一定の時期を置いてから行う場合は二期再建と呼ばれます。一次一期再建は一度の手術ですべてが完了しますが、再発リスクが高い場合や、術後に放射線治療や抗癌剤治療を行う場合には、一次二期再建や二期再建が望ましいと考えます。
<乳房再建の時期・方法>
人工乳房を用いた再建に関しては、4つに術式に分類されます。
●一次一期再建 乳癌手術の際、同時にインプラントを用いて一回で再建終了
●一次二期再建 乳癌手術の際、エキスパンダーを留置して、後にインプラントに交換
●二次一期再建 乳癌手術の後、エキスパンダーを用いずに、インプラントを用いて再建
●二次二期再建 乳癌手術の後、まずエキスパンダーを留置、その後インプラントに交換
用語説明
乳房再建の時期:
一次再建:乳がん手術と同時に行う場合
二次再建:乳がん手術と異なる時期に行う場合
乳房ができるまでの手術回数:
一期再建:1回の手術で乳房再建を完了させる場合
二期再建:2回の手術で乳房再建を完了させる場合
これら全ての選択肢が、保険適用です。
乳房再建に時期や方法は、再発のリスクや、胸壁への放射線照射歴の有無、患者さんの希望などを考慮して選択します。

乳房再建の症例

Case 1

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Case 2

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Case 3

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Case 4

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Case 5

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Case 6

Case 7

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Case 8

Case 9

Case 10

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